先月姫路市立美術館で開催されました和田三造展を父母と一緒に観てきました。和田三造は父の母親の兄に当たります。近代美術館に収蔵されています「南風」は我々世代の美術の教科書にも載っていた近代洋画を代表する絵です。なんと和田三造の20代前半の作品です。この作品で第一回帝展の最高の賞を取り頭角をあらわしました。私が画家を志したのは会ったことがある大叔父が小学校高学年の時買わされた世界人名事典に載っていたことがきっかけとなったようです。まだ元気に生きている大叔父が世界の歴史に残る人として本に載っていることにすごく感動しました。こんな人生を送りたいそんな気持ちが心のどこかに残っていて高校3年の時将来の進路を面談で聞かれたとき絵描きになりたいと答えていました。建築家になるつもりで理工科進学クラスにいましたので担任の先生もあきれて自分は絵のことは分からないから勝手にしてくださいと突き放され、それまでとくに絵を描くこともなくバレーボールに明け暮れていた高校生活でしたので家族もびっくりしていました。特に父は「男たるもの家族を食わせていけない職業を選択することは許さない。」と大反対でした。私を納得させるため大叔父に意見を聞きに行ったところ「これからは絵を画くにしてもデザイン感覚を勉強してからにしなさい。」と言われ当時就職には困らなかったデザイナーへの道だったらと父も芸大受験に賛成してくれました。和田三造という人は油絵はもとより建築・染色・ポスターデザイン・挿絵・日本画等あらゆる分野に活躍し芸大に後のデザイン科を作り又、世界に先駆けて標準色票を作り、映画「羅生門」でアカデミー賞を受賞し54歳で芸術院会員、75歳で文化功労者の表彰をうけた。「もし自分が油絵を描き続けていたら林武も梅原隆三郎もこの世界にいなかったろうよ。」と私に話してくれた。しかし、日本のミケランジェロといわれた油絵のほとんどの作品は関東大震災と戦災で消失してしまい残っていないのは残念です。私が浪人中に階段から足を滑らせたのが原因で亡くなってしまいましたが大叔父のお陰で大叔父の教え子が教授として沢山いました芸大での生活は充実したものでした。我が家にも幾つか収蔵している作品がありましたのでこの展覧会に展示していただきました。夜は有馬温泉に泊まり次の日には京都国立博物館で開催していました「日蓮と法華の名宝」を見て金閣寺の取材をしてかえってきました。妻には巡回展の慰労と、親孝行を兼ねた良い旅行でした。
2010年の卓上カレンダーがもうすぐ出来上がってきます。今年は恒例の壁掛けカレンダーの掲載作品の制作が巡回展の都合で遅れてしまい今制作中です。年末ぎりぎりに出来る予定ですのでまず例年送らせて頂いております皆様に卓上カレンダーを始めに送らせていただきます。壁掛けカレンダーも出来上がり次第お送りいたしますので壁を空けてお待ちください。
10月13日に90,000に達してはじまったご訪問100,000記念版画プレゼントの企画も半月を過ぎて早くも92500を過ぎました。このままカウンターされていきますとクリスマスプレゼントかお年玉プレゼントかになりそうです。早まるかもしれませんので途中チェックをして逃さぬように当ててください。
マリア書房から発刊されております「2010日本画年鑑」の表紙を光栄にも飾らせていただきました。機会がありましたら観てください。
急に寒くなってまいりました。風邪など引かぬようにご自愛ください。
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